全身の脱毛をエステサロンで実施した場合におきましては最低でも5万円以上の費用が必要ブログ:2022/12/06
俺が母親の料理のありがたみを知ったのは、
高校2年のときでした。
肉体を悪くした母親が、
一ヶ月入院することになったのです。
母子家庭の我が家では、母親は大黒柱。
このまま母親がいなくなるのではないかと…
とても心細かったのを覚えています。
それまで、
きちんと料理の手伝いをしていなかった俺は、
母親の見舞いに行っては
ライスの炊き方から聞くような連日でした。
最初は母親の見よう見まねで、
8時食の用意、お弁当作り、夕飯の用意…
とやっていました。
しかし、授業を終えバイトから帰るとへとへとで、
自炊などとてもできる状態ではなく、1週間と続きませんでした。
それまでの食事は、
母親が俺の健康を気づかい、魚料理などの和食が中心でした。
煮物、ひじき煮、おひたし、切干大根…など
どれも栄養豊富な料理でしたが、
高校生の俺はちょっと物足りなさも感じてもいました。
だから…というか、この時とばかりに
自分の好きなものばかりを食べようと決めた俺は、
8時食をライスから菓子パンに変え、
お弁当はできあいのもの、
18時はインスタント食品やジャンクフードなどにし、
栄養も考えず食べたいものを好きなだけ食べていました。
当然の結果というべきか、
俺の肉体はそのつけを払うことになりました。
体重は3kgも増え、
肌にはニキビができ、髪もパサついた状態になりました。
しかも、たった一ヶ月の間に2回も風邪をひいてしまい、
入院中の母親を不安にさせる程でした。
術後の経過が良かった母親は、
退院後家に帰るなり、
栄養たっぷり愛情たっぷりの料理を作ってくれることに…
母親に食べたいものを聞かれ、
和食好きでもなかった俺が真っ先に答えたのは、
「煮物」でした。