全身の脱毛をエステサロンで実施した場合におきましては最低でも5万円以上の費用が必要ブログ:2015/10/30
私の父親は膵臓ガンになってしまった。
もって半年とのこと…
「なんじゃそりゃ…」
はじめて聞いたとき、私は全然実感がなかった。
私は、父親が風邪をひいた姿すら一度も見たことがなく、
「からだが丈夫なだけが自慢だ」
と父親自身も常々言っていた。
そんな父親がガンだなんて…
私は母が嫌いだけど、父親は大好きだ。
私が高校を卒業して
芸大の写真学科に行きたいって言ったときも、
母はつぶしがきかないと言って反対していたけど、
父親はやりたいことをやるべきだ!と賛成してくれた。
私にとって、父親は良き理解者だったのだ。
1日1日と、
日ごとにやつれていく父親を見て、
「もう助かる見込みはないんだな」と悟ったとき、
私は父親が楽しそうなところを撮影することに決めた。
バイト先のギャラリーが
14日間個展をさせてくれると言ってくれた。
私は、大好きな父親の写真集をつくろうと決めた。
死んでゆく人の最期を写真に撮るなんて不謹慎だ!
…という人もいるかもしれない。
でも父親は「面白そうだな」と言ってくれた。
病室で呼吸器をつけられた父親を撮影した。
父親が営んでいたうどん屋の常連客が次々と病室に訪れて、
あまり多くを話すことはできないけれど、
やさしい表情で迎える父親を写真に撮った。
父親が亡くなって、私は父親の写真展を開いた。
ギャラリーに訪れた父親の常連客や弟子たちは涙を流し、
写真集をめくりながら、父親との思い出を語ってくれた。
写真は私と父親との共同作品になったと思う。
母との関係も少しずつよくなってきている。
私は父親の子供に生まれて、
本当に良かったと思う。